私たち「中津川エフエフ」は、大切なふるさとである山形県飯豊町中津川地区を未来へと繋いでいくため、地区の農業を取りまとめる形で平成14年に立ち上がった農業法人です。
弊社が設立された背景には、人口300人弱、高齢化率50%超という、深刻な過疎化・高齢化の問題があります。
踏ん張りどころの今、住民が一丸となり、地域を活性化させていこう。
この地を好きだと言ってくれる人、この地をふるさとだと思ってくれる人が増えるよう、農業・林業・畜産・観光の4本柱で歩みを進めています。
雄大な飯豊山を望み、面積の80%以上が森林で占められている飯豊町。その最も山間に位置し、最上川の源流部にあたるのが中津川地区です。古くから農業、林業、冬の手仕事である菅笠編みなどを生業としてきました。
春、残雪の中で咲きこぼれる桜。雪はあえて残しておくことで、真夏にも雪祭りを楽しみます。秋は新米やキノコなど、旬の味覚に喉が鳴る季節。冬には名産のどぶろ くが仕込み上がります。
四季折々に表情を変える山々に抱かれて、今も古民家が点在する中津川は、ときに「日本の原風景」と言われることがあります。自然の恵みをいただき、自然の厳しさに対処する、知恵と崇敬の念が今も暮らしに宿る土地。 未来に伝えていきたい、私たちのふるさとです。
毎年2~3m、多いときで4mの積雪となる中津川。
この資源を活用した天然の冷蔵庫が「雪室」です。
一般的な電気冷蔵庫は庫内の温度に揺らぎが生じますが、雪室は天然の冷気を循環させるため、真夏であろうと真冬であろうと温度・湿度がほぼ一定。食品にとってストレスとなる振動や光の影響もありません。雪室でじっくり熟成した野菜やお米は、ストレスフリーな環境で鮮度を保ったまま、寒さから身を守るために糖分を蓄え、一層おいしくなるのです。
ルビーベリーのブランド名で出荷している飯豊町産おとめ心。濃厚な甘さと程よい酸味が絶妙な、山形生まれの夏苺です。ご希望に合わせて、粒の大きさをお揃えします。
手間暇かけて育てた露地物です。一般的に春~秋にかけて収穫されるアスパラですが、旬は5~6月。弊社では、柔らかくて一番おいしいこの時期に収穫しています。
鶴岡市にあるイタリアンレストラン「アル・ケッチャーノ」の奥田シェフ発案で生まれた「雪室じゃがいも」。もともと中津川の雪室は、夏に開催される「SNOW えっぐフェスティバル」のための雪貯蔵庫だったのですが、 そこにじゃがいもを入れてみたら驚くような甘さになったんです。いまや弊社の看板商品。丸ごとじゃがバターやローストにすると絶品です。
クセがなく食べやすい「アスパラ菜」、日々の献立の万能選手「ほうれん草」、上品な甘さの非結球芽キャベツ「プチヴェール」など、多彩な葉物野菜を育てています。
飯豊山からもたらされる豊かな水と、冷涼な気候に育まれて、一粒一粒にギュッと旨みを蓄えた「いいで米」。新米はもちろん、雪室で熟成させたお米もおすすめです。